変化を恐れず挑戦する。急成長の鍵を握るチームビルディングとSalesforce開発・運用支援
サースプラスカンパニーでは、Sansanさまのプロジェクトに4名が参画し、Salesforceの開発・運用支援をおこなっています。ご依頼の背景から今後の展望までお話を伺いました。
(取材日:2025年1月17日)

※写真右から Sansan株式会社 牧野 哲也さま 岸本 拓也さま 後藤 修一さま 山崎 流水香さま
Salesforceを基盤としたend to endの業務改善
皆さまが所属されているコーポレートシステム部Applicationグループのミッションを教えてください。
牧野氏:Sansanでは、マーケティング活動を始めとするフロント業務全般をSalesforceを活用し、拡大し続けるビジネスを支えており、そのSalesforceの開発を私たちが担っております。変化し続けるビジネス要求に対し、業務成果を迅速かつ最大限に引き出すため、業務ユーザと一体となり、日々活動しています。その一環として、商談管理の改善や業務の効率化を図る「パールバティプロジェクト」がありました。
※パールバティ…ヒンドゥー教の女神の名称。Sansanさまでは、神の名前をプロジェクトの名称に用いている。
パールバティプロジェクトについて教えてください。
後藤氏:パールバティプロジェクトは、以前から進行している「シヴァプロジェクト」という業務改革プロジェクトの一環です。このプロジェクトでは、見積もり、申し込み、契約業務に関連する開発を順次進めてきました。そのフェーズの一つがパールバティプロジェクトです。パールバティプロジェクトは複数のフェーズに分かれており、直近ではBill Oneビジネスカードの申し込みやそれに付随する案件、商談オブジェクトの改善などをおこない、業務効率化と内部統制を強化するための開発を進めました。
牧野氏:シヴァプロジェクトは、事業最大化のために、営業関連業務の再構築をおこなうことで、営業生産性の向上と業務オペレーションの改善を実現するために立ち上げられました。もともとSalesforceは活用していたのですが、長年の利用により個別最適化が進んでいたり、全体のプロセス、データの連動が非効率になっていたりという課題があったため、システム面ではSalesforceの大改修を実施することとなりました。
プロジェクトはフェーズ1、2、3と段階的に進められましたが、初期段階は私たちだけでは対応しきれず、外部の方に力を借りながら進めている状況でした。しかし現在では、チームに新たなメンバーが加わり、内部の改善活動とプロジェクト業務改善を一体となって進めています。事業部、情報システム部が一体となりSansanチーム主体でプロジェクトや業務改善の推進をSalesforceを活用しつつおこなっています。
楽しく真面目に業務を変える、足並みを揃えてコミットできるパートナー
メンバーズに依頼したきっかけを教えてください。

牧野氏:どこに依頼をするか検討していた際、既存のパートナーもいましたが、コストや専門性を含めて、私たちの業務を理解し、足並みを揃えてコミットできるパートナーを探していました。元々、メンバーズさんがご支援していた別のチームとつながりがあり、メンバーズさんにお願いしてみるのが良いのではないかという話になりました。現在は4名の方がチームにジョインしてくれています。彼らは業務において非常に愛される方々だと感じています。理由は、私たちの目線で語りかけ、会社をどうしたいのかを同じ立場で話し合い、具体的な提案をしてくれるからです。

後藤氏:一般的な業務委託では、単なる受発注の関係になりがちです。しかし、私は同じチームの一員として、困っている事業部と向き合える関係を望んでいます。参画いただいているマーくん(メンバーズ山本)、ようちゃん(メンバーズ今岡)、ケンタさん(メンバーズ田中)は、「指示をくれないと動きません」「どうしたらいいか指示してください」とは言いません。むしろ、主語を「私たち」として、どうしたら良いかを常に一緒に考えてくれるスタイルです。このような姿勢が、プロジェクトの成功に大きく貢献しており、良い関係を築けていると感じています。
※このチームではメンバーをあだ名で呼び合うカルチャーのため、インタビュー時のあだ名のまま記載しています。
牧野氏:ビジネス上の関係だけでなく、お互いを理解し合い、助け合いながらも意見をぶつけ合うことができる関係が重要です。後藤が言ったように、業務委託とお客という関係ではなく、同じチームの一員として仕事ができていることが大きいです。そのため、メンバー同士の呼び名や関係も自然体で、会議も和気あいあいとした雰囲気で楽しそうです(笑)

山崎氏:メンバーズさんからジョインしている4名は、自分のことだけでなくチーム全体を見てくれています。私や後藤が他の業務で手いっぱいのときには、率先して「これやりましょうか」と動いてくれるなど、全体を見て察知し、行動してくれる姿勢に助けられています。

岸本氏:当社はアジャイルでスクラム開発を採用しており、チームメンバーにはスクラムチームの一員としての動きを求めています。先ほど後藤や牧野が言った通り、自律的に動いて提案してくれることが大前提であり、メンバーの皆さんがその点をうまく実践していると感じています。
チームの雰囲気はいかがでしょうか。
後藤氏:例えば、スプリントごとにカンバンを作成し、日々の会話で各自のタスクについて話し合い、スプリントのゴールを達成できそうか、困っていることや、より効率的に進められる方法がないかなどを議論しながら、楽しく真面目に取り組んでいます。また、スプリントの進め方を振り返り、改善点を話し合うことも大切にしています。例えば、「このスプリントは最後の方に追い詰められた」と感じたときには、アイデアを出し合い、改善策を見つけることができる環境が整っています。

Sansanさまが作成しているカンバン
山崎氏:ツールの使い方なども積極的に改善しています。例えば、メンバーズさんから「こういう機能を作ってみたよ」といった提案があり、それが便利だと感じたらすぐに取り入れるようにしています。このように、全員がアイデアを持ち寄り、機能改善していくことで、より効率的に業務を進められています。
プロジェクトのなかで当社と取り組んでいることについて教えてください。
後藤氏:メンバーズの皆さんには、計画を立てるところから、1スプリント全体に関わってもらっています。毎日実施している夕会に参加してもらい、業務状況や困ったことを共有しています。仕事的には、開発チーム内だけでなく、事業部のメンバーとも頻繁に会話して困っていることを探し、解決すべきゴールの定義まで一緒に試行錯誤しています。
実際に開発する際も、Apexやフロー、その他の標準機能にこだわらず、柔軟に対応してもらいながら進めました。また、テスト、リリース、マスター変更などの運用も担当いただき、スプリントのなかで必要なことを分け隔てなく対応してくれています。「ここからは僕の仕事ではないです」といった意識は一切なく、協力し合っているのが大きな強みです。
岸本氏:私たちの事業は、ビジネス要件が変わることも多いため、新しいタスクが急に発生することもあります。スプリント中でもこうした変化が起こり、エンジニアのなかには負担が大きいと感じる方も多いと思いますが、メンバーズさんはフレキシブルに対応してくれるので助かっています。
メンバーズが支援をはじめて1年ほど経過しましたが、メンバーへの感想や成果をお聞かせください。

牧野氏:基本的に、日々変革が起こる会社ですので、そのぶん対応要望も多くあるのですが、当時は体制が不十分だったため、タイムリーに対応できていない状態でした。そんななか、メンバーズさんをはじめとする多くの方の助けを借り、チームメンバーと協力して取り組んだ結果、半年で溜まっていた未対応の要求を裁き切るだけでなく、さらに業務にも適切な提案ができるようになりました。これらはメンバーズさんが加わったことによる成果の一つだと思います。
後藤氏:私が入社した頃は、業務委託の方にお願いする際も、まず問題を解釈・定義して、設計をおこなう必要がありました。社員が少ないため、これがボトルネックとなり、未解決の問題が溜まってしまうような状況も多かったです。開発プロセスを見直すタイミングでマーくんに参画してもらい、問題を定義するところから取り組みました。
その結果ボトルネックが解消され、未解決の問題を減らすことができました。また、繰り返しのプロセスを導入することで、失敗しても再挑戦できる環境が整いました。不確実性に向き合い、言いにくいことも言える関係を築けたことが助けとなっています。
岸本氏:メンバーズさんとの取り組みでいうと、要件定義を一緒におこなっていることがポイントです。例えば、「このSalesforceの機能を使えばすぐにリリースできる」といった業務に直結する具体的な提案をいただけることが、他の業務委託先とは異なる強みだと感じました。
変化を恐れず最速を目指すことがビジネスの成長につながる
今後の展望についてお聞かせください。
岸本氏:今までは正社員が要件を解釈し、業務委託の方にお願いするというスタイルでした。しかし、今後は後藤のチームのように、全員が自立したチーム体制を目指したいと考えています。私たちも、より上流工程に関わっていきたいため、同じ思いを持ったメンバーや業務委託の方々とともに取り組みたいです。
牧野氏:私たちの会社は急速に成長しているため、新しいことに挑戦する文化が根付いています。「Sansanのカタチ」と呼んでいる企業理念の一つでもある「変化を恐れず、挑戦していく」という意思のもと、さまざまな新しい取り組みが求められています。これらを実現し続けることが、私たちのビジネスの成長に欠かせません。
このような環境で成功するためには、自発的に私たちと同じ目線で業務に取り組む姿勢が重要です。前向きで技術力があり、柔軟性を持つスペシャリストの方々と働くことで、私たちの成長の原動力になると考えています。メンバーズさんはそれらを体現してくれる存在です。
御社は採用強化中だと伺っています。今後求める人材について教えてください。

会議室に投影されているSansanさまのMVV
牧野氏:現在、メンバーズさんが高い親和性を持って、当社を支えてくださっていますが、今後も同じような技術や考え方、動き方ができる人材を増やしていきたいと考えています。「最速を目指す」「変化を恐れず、挑戦していく」などの当社の理念に共感いただける人材が、これからも私たちが成長し続けていくために必要であり、そういった人材をメンバーズさんに引き続きご紹介していただけることを期待しています。
後藤氏:やったことがないことは、正直に「やったことがない」と言ってくれる人が嬉しいです。飛び込んでくる要求はやったことのないものが多く、常に新しい挑戦が求められます。やったことがないことを正直に共有し、取り組んでくれる人が理想です。このチームも同じように、新しい挑戦に対して誠実に向き合い、ともに取り組んでいけることを期待しています。
牧野氏:繰り返しになりますが、私たちの会社は急成長を続けさせていただいているからこそ、次々と新しいチャレンジが飛び込んできます。その成長をさらに加速するために、私たちは上流から下流まで自発的に楽しみながらクリアできる仲間を広く募集しています。事業成長が肌で感じられる良い環境だと自負していますので、興味をお持ちの方はぜひお問い合わせください。
Sansan株式会社におけるメンバーズの支援範囲
企業名 | Sansan株式会社 |
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所在地(本社) | 〒150-6228 東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージ 28F |
URL | https://jp.corp-sansan.com/ |